お正月の風景も変わりつつありますが、私はこの「お正月」に固執しています。
日本的な伝統が薄れていく今日この頃、せめてお正月の儀式の中に残る 日本古来の文化を残して行きたい。 年末毎年友人宅でお餅つきをします。お飾り、鏡餅は手作り。 お節料理も必ず作ります。 今年は、ぶりのレモン焼き・慈姑のチップス・根菜の煮物ごまふうみ・くるみの甘辛合え 数の子・松前漬け・田作り・黒豆・・・などのメニュー。毎年研究し家族が食べられる量だけ作ります。 毎年姪っ子達とお餅つきに出かけ、お正月、おせちの薀蓄も語ります。 うるさいおばさんですが、心のどこかにその言葉の片鱗でも残ってくれれば、 次の第に受け継がれるかな?? 手作りの可愛いお飾りです。 これからのおせち料理の考え方 ●沢山作り過ぎない。詰めすぎない ●和の食材だけでなく、飽きがこないように洋の食材も上手く組み合わせる。 ●見た目にも楽しい配色・配置にする。 ●お重だけにこだわらない。小皿なども上手く使う. ●基本をきちんと知る。そこから変化させる •一の重~春~ 祝肴 •二の重~夏~ 酢の物、口取り(口取肴(ざかな)の略で最初に供する料理の意) •三の重~秋~ 焼き物 •与の重~冬~ 煮物 •五の重 - 控え(何も詰めない) 一の重 •田作り 田畑の高級肥料としてイワシが使われていた事から豊作を願って。 •数の子 卵子孫繁栄を願って。 •黒豆 黒には魔よけの力が有り、まめに働き、まめ(健康)に暮らせることを願って。 二の重 •紅白かまぼこ 元は神饌の赤米、白米を模した物であったが、現在はこまぼこを使用。めでたい彩りから。 •栗金団(くりきんとん) 「金団」とは黄金の団子という意味で、見た目の色合いが豪華にみえることから。 •昆布巻き 「よろこぶ」の語呂合わせから。 •伊達巻 伊達政宗の派手好きに由来することの他、諸説ある。見た目の豪華さで定番となる。巻き物(書物)に似た形から、知識が増える事を願う。「だし巻」でもよい。 •紅白なます お祝いの水引をかたどった。 にんじんや大根で作る。 •ちょろぎ 植物の根をシソ酢で赤く染めたもの。 三の重 •鰻の焼き物 鰻登りから出世を祈願。ごく最近の風潮。 ・鰤の焼物 出世魚である事から出世を祈願したもの。 ・海老の焼き物 腰が曲がるまで丈夫にと長寿を祈願したもの。 •鯛の焼き物 「めでたい」からきている。 与の重 •くわい 芽が出る=出世を祈願。 •蓮根 穴が空いていて見通しのよいことから、見通しの良い一年を願い。 •牛蒡 根付く→家業堅固になることを願い。 •八ツ頭 小芋がたくさん付く芋は子宝、子孫繁栄を願って。八に「末広がり」の意味をかけて。 #
by lapistyle
| 2010-01-01 19:34
10月より広島駅近くにありますギャラリー青鞜で「テーブルコーディネートと簡単料理」の教室をさせていただいてます。
この9月に移転し、新しくなった素敵な建物の中で、個性溢れる作家さんたちの作品に囲まれながら 食文化についての講義をさせていただき、その後4品程度のお料理を盛ったテーブルコーディネートの実演を 見ていただきます。もちろん試食&レシピ付き。 タイトルにあるように、主婦暦20年、食のお仕事をさせていただき15年の烏田の知恵を絞って より簡単で、楽しく、気軽に季節を感じていただけるお料理を提案させていただいてます。 もちろん、盛り付けにも一工夫。 生徒さんから、おうちに帰り早速作りました。主人に好評でした~~。 先生のお料理は簡単に美味しくできるのですぐ試すことができます。などのお声をいただき 少しお役に立っているのかと・・嬉しくなっています。 上の写真は キスの梅肉巻き及び温野菜のサラダ バルサミコソース添え 甘栗のポタージュ フルーツとチーズのピンチョス 他二品 等など 一部の写真を今回お見せします。お皿をキャンパスに見立て絵を描くように盛り付けします。 とても雰囲気があるでしょ。 是非こちらにも・・・。お越し下さいませ。 先月はワインに合う料理 先週はクリスマスパーティ料理でした。 来週は ちょっとモダンなおせち料理です。 遅ればせながら少しずつアップしますよ。お楽しみに #
by lapistyle
| 2009-12-15 22:18
今日は、久々一人の食卓・・。
蕪のお味噌汁。さばの塩焼きすり大根。にらとゴマのあえもの。玄米ご飯。りんご 一人と言えども、何だか手を抜かずお食事をしたかった。 今日運動会でコンビニ弁当やピザを取る親が増えている。と言う話がテレビで流れていました。 その現象を「忙しい時代だから仕方ない、学校でピザを頼むなんてそれも個性でいいんじゃないか?」と容認するタレントの発言。 気分が悪くなりました。 忙しいって・・・生活の柱を捨ててまで追いかける時間って何ですか? お味噌汁一品。おにぎり1個作るのに数分ですみますよ。 私は母親が作るおにぎりが本当の意味での個性だと思います。 誰かのために、食事を作る。食卓を設える。 私が伝えることはまだまだあるのだなあと痛感しました。 なんか厳しい顔になってしまいましたので、メルパルクのお料理のお話に戻りましょう。にこ!! お願いしたコンセプトは 「地球と自分自身の健康と美を考えた食」 展開は ①広島県食材の使用。 ②旬の食材の使用。 ③日本の伝統食を取り入れる。 マクロビオティックの要素を少し取り入れていただきました。玄米も提供。 ④栄養素がバランスよく取れるメニュー構成。良質なたんぱく質。豊富な食物繊維 特に肌の粘膜を形成するビタミンA、糖質を分解するビタミンB1 血液さらさらにするビタミンB2、皮脂の分泌を調節するビタミンB6 その他ビタミンc等吸収しやすいように食材と調理法を上げお願いしました。 ⑤有機食材・減農薬食材の使用。 ⑥五感に響く食空間の提供。 烏田が音楽・空間の色他テーブルコーディネートを設えました。 をお願いしました。なかなか大変なお願いと思いましたが、快く引き受けていただけた 赤崎シェフをはじめとするメルパルクの料理人の方々に感謝。 栄養面も考えた料理を考えるだけでも大変なのに、食器への盛り付けまで煩くお願いし。 わずらわしかったと思います~~~。 その他生きた食物酵素も取り入れるため、生のお野菜と果物を少しお願いしました。 旬のものであれば生のものもさほど身体を冷やしません。 そこへサラダには栄養豊富なナッツをまぶしてもらいました。 で出来上がったメニュー まず、 おまかせオードブルバリエをブールトパーズスタイルで 山女や自家製豆腐、ひしお味噌等和の食材をつかっていだきながら、洋風な食材と上手く調和させてくださっています。 ねぎのピュレなど細かい技も生きています。 広島育ちの有機野菜をたっぷり使って和風テイストのミネストローネ。夏の食材のトマトは使っていません。 最初のご提案では根菜類のみのスープでしたが、大豆も使っていただきました。 本当に心と体が温まる一品。バランスの良い塩加減絶品でした。 メインは瀬戸内の天然鯛のポワレ・フルーツトマトソースとビンゴッドソース モロヘイヤのピュレをアクセントに 広島の可愛い野菜たちを使ってサラダ仕立て、バーニャカウダソースで 冬の葉野菜のサラダナッツと一緒に・・ ビタミンAが豊富なモロヘイヤのグリーンソースが白いお皿に美しく映えます。 赤白黒緑黄色・・色で栄養を考えるとバランスが自然と取れます。その上美しい。 他広島大朝育ちのコシヒカリと玄米 玄米はたってリクエスト。玄米は本当に栄養豊富、精米されていない分有機である必要があります。 炊き方が難しかったと・・・。10時間くらい水につけることをアドバイスさせていただきました。 デザートは クレームドヨーグルトに広島産のフルーツのマチュドニアを添えて 試食の折の写真ですので、当日は更にグレードアップ。 皆さんから本当に美味しかった~~。と感動の声。 その言葉がうそでないと感じたのは、お食事の後の皆さんの顔が本当に生き生きと、幸せそうだったこと。 その日は朝から雨で、お寒い中での来館。少し硬い表情でしたが、食後は本当に優しい表情をされていて、 良い食は一瞬に人の体と心に響くのだと痛感いたしました。 #
by lapistyle
| 2009-11-22 22:30
何だが旅の話ばかりだったので、今日から少し、お仕事のお話を・・・・。
今日、中国新聞文化センター30周年記念講演にフードコーディネーターとして、 フードプランニングと、講演をさせていただきました。 教室内でサロンを開いてくださっている多田羅さんと一諸に。 題して「本物の美しさへの招待席」すごいタイトルですね。 でもこれ、私が考えてんですけど・・・。 一部が烏田プロデュース、メルパルクブールトパーズシェフ 赤崎氏製作の「ロハスランチ」 こちらからの無理難題を快く受け止めてくださり、提供してくださった赤崎シェフに感謝です。 皆さんから大絶賛でしたよ。 この内容については、詳しく後日お届けします。 二部が多田羅さんのセミナー。相変わらず、お話し上手。会場が笑いに包まれながら皆さん 熱心にメモを取ってらっしゃいました。デモでモデルになっていただいたお客様は、ぷりぷりなお肌になり 大満足でお帰りになりました。 今回会場の空間演出も少しさせていただきました。 お花代はあまり掛けられなかったのですが、ダリアを使い、白、ピンクベージュ~ワインレッド でまとめてみました。 テーブルクロスは、あまり種類がなかったのですが、クリーム色を選ばせていただき、 メニューカードもラピスで製作。 音楽もこちらかセレクト。 五感で楽しんでいただける、テーブルコーディネートをさせていただきました。 お花もオアシスを使わず、プチブーケにしていたので、すべてお客様にお土産として お持ち帰りいただきました。 予算がなくても、工夫次第で視覚に訴える食卓つくりはできるのです。 宴の後も、ごみを出さない。 これからのパーティのテーマですね。 次回はプロデュースさせていただいた料理のお話を・・・。 #
by lapistyle
| 2009-11-17 23:43
10月の連休を使い、一年計画を練った、世界遺産屋久島へ行ってきました。
パートナーが無類の旅行好きで、結構色んな国も旅してきましたが、 その地に足を踏み入れたとき、感動で涙が出たのは久しぶりの経験でした。 広島から7人の仲間達と車で向かいました。 車を鹿児島に置き、いざフェリーで屋久島へ。 メンバーは気心の知れた仲間。好き勝手言いながらあっという間に約12時間掛けて、お宿まんまるに到着。 本当に素敵で楽しい仲間なので、ずーと一緒にいても、あきません。 良くおしゃべりが続くものです。 本当にこんな仲間と出会えたことも財産です。 まんまるはこじんまりとしたお宿でしたが、ドイツから来たペーターや、広島からの若者三人衆との出会いなど 民宿ならではの、一期一会が素敵な思い出になりました。 さてさて、もちろん縄文杉に会いに出かけましたよ。 しかし早々簡単にはお会いできないのでございます。 第一日目、M隊長のスケージュールどうり、朝4時半に出発。 まだ、真っ暗の空を見上げながら、これから登山に不安~~~~~~。 皆少々重い足取り。 ヘッドランプを灯し、いざ屋久杉へ~~~~~。 しかし、少しずつ明るくなってくる景色に、その不安は、驚きとわくわくにかわりました。 一面苔むした緑の風景。 そうそう見たことありません。横たわっている石、木々、全てが生命力に満ちています。 何年も何千年も、この地にあり、静かに呼吸し、静かに雲の流れを捉え。 多くの生命の誕生と死を見守って来たのでしょう。 10時間に及ぶ旅の終わり、得も知れる幸福感に包まれました。 皆の笑顔が輝いていました。皆足の疲れもありません。平地を歩いているだけで息が上がるのに~~~。 不思議な体験でした。 私が強く感じたのは、この地球は人間だけのものではないんだということ。 そして、私たちは生きているのでなく、生かされているのだということ。 長い命のリレーが繰り返され、このバトンを必ず次の世代に渡していかなければならないということ。 人間が生み出してきた今の文明は、この屋久島の主たちにはどのように映っているのでしょうか? 私は花を扱う人間として、自然と対峙する時間を必ずとってきました。 花の・植物の声が聞けなくて、どうして、花が活けられるでしょう。 そう思っています。 第二日目、足の疲れもあまりなく(信じられませんが)白谷雲水峡へと出かけました。 通称「もののけの森」。宮崎アニメ「もののけ姫」の舞台になった場所。 その地に入ったとき、空気が一変します。神聖で荘厳、それでいて包み込んでくれるような懐かしさ・・・。 しばし、たたずんでいると、感謝の気持ちで一杯になり、涙が溢れ出して来ました。 魂が震える体験とは、このようなことを言うのでしょう。 写真???撮れませんでした。私の力では・・・・・・。 烏田氏が撮影したもので出会って下さい。 いつか、作品展をされることと思います。 なかなか、力強い作品が出来ていますよ。 本当に貴重な経験をありがとう。 生かされていることに感謝~~~~~~。 自分の生きる方向が見えた気がしました。 #
by lapistyle
| 2009-11-16 22:59
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